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第4章 毒された熱 2

Author: Déesse
last update publish date: 2026-02-24 16:34:16

彼女の腕が私の首に絡まる。頬を私の胸に押し当てて。生体認証のドアが、無音のクリック音とともに開く。仄暗い照明が、ダークな木目、簡素な壁、黒い革張りのソファの上を滑る。

私はそっと彼女をシーツの上に下ろす。

彼女はうめく。身体を反らせる。

彼女の肌は火照っている。ドレスは太腿に張り付く。彼女はまだ私にしがみつき、シャツを引っ張る。

「暑いの……お願い……助けて……」

彼女のそばにひざまずく。視線で彼女の顔をまじまじと見る。汗に濡れた額。散瞳した瞳孔。不規則な呼吸。

「薬を盛られたんだ!」

彼女は瞬きをする。焦点の合わない目で。

「誰かがお前のグラスに何かを入れやがった。くそ、このバカ……まったく気づきもしなかったのか」

彼女はまたうめく。彼女の手が私の首を探る。息苦しげに、私にキスをする。彼女の唇が私の唇にまとわりつく、しつこく。もう制御のきかない力で、彼女の身体が私の身体にぴったりと押し付けられる。

「ただ忘れたいの……生きてるって感じたいの……」

私は葛藤する。

彼女の手首を握り締める。彼女はうめき、いらだつ。しかし彼女の目に恐怖はない。逃げ出そうともしない。妙に澄んだ目で私を見つめる。まるで血に混ざった毒が、彼女の本当の姿を暴き出しているかのように。すなわち、声なき声で叫ぶ、傷ついた野獣だ。

そして、私は折れる。

自分の唇を彼女の唇に押し付ける。より激しく、より生々しいキス。私の手はゆっくりと彼女の肌の上を滑り、肩、うなじ、か弱い鎖骨の線を辿っていく。

私の下で彼女は身体を強張らせ、彼女の腿が私の腿に触れるのを感じる。

私は彼女のドレスのボタンを外し始める。ゆっくりと。一つずつ。

彼女は手伝う。その動作は不恰好だが、焦っている。肌はサテンのようで、鳥肌が立っている。まるで秘密を暴くかのように、私は彼女の服を脱き去る。

彼女の身体は素晴らしい。だが、私が足元をすくわれたのは、それのせいではない。

恥じらうことも、求めることもなく、身を委ねるその在り方だ。ただ……生きることへの、燃え尽きることへの、この切迫感。

「名前を言え」と私は、我を忘れて囁く。

彼女はそっと、ほとんど残酷にさえ笑う。

「あなたは、あなたこそ、私が誰だかわかってるの? 私はね、お金のために寝るんじゃない。欲望のためでもない。自分を罰するために寝るの」

その言葉が私を打つ。だが、もう引き返せないところまで来ている。

シャツを脱ぎ捨てる。すべてを。裸の身体が求め合い、触れ合い、絡み合う。

ゆっくりと彼女の中に入る。彼女の熱が私を包む。灼けるように熱く、ほとんど非現実的だ。彼女はうめき、頭をのけぞらせ、腕は私をより強く引き寄せる。すべての動きが引き裂くようだ。すべての出入りが、押し殺された叫び。

彼女にキスをする。首筋、肩、胸、唇。彼女はまだうめく。背中を反らせ、腰はリズムを求め、私はそれに応える。

死刑囚が最後の息を吸うように、私は彼女を抱く。

身体はぶつかり合い、呼応し合い、溺れ合う。彼女が達する時、声は鋭い嗚咽に変わる。爪を私の背中に立てて。すぐ後に私も果てる。息も絶え絶えに、唇を彼女の喉元に押し当てて。

長い間、彼女の中に留まる。

まるで、そこから出れば、彼女が消えてしまいそうだから。

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